2013年、沖縄団体ツアーに参加しました。
首里城は見学コースに当然入っていたのですが、2年前にも個人ツアーで見学していたので、中に入るのはパスしました。じゃどうしようということになって、正殿向かって右隣りに森があるのに気づきました。連れ合いと二人で、
「こっち行ってみようか。」ということになって、森の中に入っていきました。
入って少しすると、何かに包まれたような気がしたので、何かな、と思いましたら、
次には何とも言えない慈しみのような、遠い昔から深く守られてきたような、そんな何かを感じ、そのいとおしさ、尊さに、じわじわじわっと来てしまったのです。
すぐに西行の
なにごとのおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる
という和歌が浮かんできました。
実は伊勢神宮(外宮、内宮)には何回か参拝してるのですが、(すごいところだ)とは思っても、西行の歌に共鳴する体験はしたことはありませんでした。
後で調べてみると、この森は京の内(きょうのうち)という名前の聖地だったのです。
まのとのま著「沖縄パワスポ散歩」によると、
京の内・・・首里城内最大の祭祀空間がここ「京の内」!!京の内はオケ(気)の内・・・「気の充満している場所」という意味がある首里城の霊力聖域。このエリアこそが首里城発祥の地なのです。中には御嶽が数多くあり、ここに神が降りてくるように・・・とノロたちが祈ると、天上の神が降臨してきて、ノロたちと交信しました。
王国の発展、人々の幸せなど、あらゆることをここで祈ったそうです。
・・・ちなみに「ノロ」とは、神々と交信できる神女、だそうです(同書)。
そうだったのか、と深く納得しました。
この時の体験は、大学生の時の光の体験とともに、私にとってとても大きな体験でした。これ以後、人の役に立ちたいという気持ちが強くなったような気がします。
※この後、2016年と2019年の2回、京の内を訪れたのですが、その時は残念なことに何も感じられませんでした。2019年訪問は首里城が大変なことになってしまった後のことで、この時のことはいずれ改めて書きたいと思います。