神佛習含之遺構 竹寺 丑歳生まれのためのお寺です。

f:id:gugugudou:20200530094556j:plain
f:id:gugugudou:20200530094531j:plain
右は蘇民将来護符


丑歳生まれである。

なので、「丑歳生まれは太陽みたいな人」という本を、

昔、買った。

大和古流21世当主 友常貴仁という人と、

竹寺の若奥さん 大野順子という人が書いた本である。

 

 

帯にはこう書いてある。

「午歳の私は、丑歳が本当にうらやましい。

 牛頭天王をはじめ、素戔嗚尊薬師如来

 さらには菅原道真早良親王安倍晴明といった

 そうそうたる面々が、

 みな丑歳を守ってくれているのですから。

 (後略)」

 

ざっと本の内容を整理してみる。

執筆の動機

著者の一人、友常さんが縁あって、丑歳生まれの守り神である牛頭天王に興味を持ったところから始まり、牛頭天王をお守りしている「竹寺」という古刹の存在を知り、夢の中に牛頭天王が現れて、「・・・(若奥さんと)・・・共に著せ」と告げられたから、らしい????

本の内容

第1章

丑歳生まれが各界で活躍し、輝いているというようなことが書かれている。

第2章

その理由は牛頭天王がついているから、として、牛頭天王について書いてある。

第3章

ようやく竹寺登場

第4章

菅原道真早良親王登場

第5章

丑歳生まれの人がさらに運気を上げる方法が、書いてある。

第6章

歴史的に見ても丑歳生まれの影響力は大きい、という内容かな?

第7章

竹寺に行こうぜ、ということでいいですよね…

 

さてさて

難しい神様のことや、人名が覚えられない私でも、

なにやら竹寺、おそるべし、ということだけは読んで取れたので、

2009ねんの正月に、竹寺行きましょ、行っきましょおと

なにやら個人内で静かに盛り上がりがあった。

しかしだ、よいことであるならば、個人内で納めてしまうのはよくないだろう。

その当時、私は沖縄古流空手を習っていたが、

門人のうち、4人が丑年。門人の半数以上であった。

24歳が2人、48歳が1人、60歳が1人。

私は竹寺という丑歳生まれの人たちのためのお寺があるよー

と軽く言って、

怪しい男とこれ以上思われない程度に、

竹寺のことを説明した。

幸い

みんなで行こうという話になり、

3人の丑年男で出かけることになった。

 

竹寺は山の上の方にあって、直接車やタクシーでも行けるようだったが、

山好きの3人ということもあって、山登りをしつつ、行くことにした。

 

汗ばみながらようやくたどり着くと、甘酒の振る舞いが…

おいしい!

竹寺は緑濃く澄んで、清々しい。

しばし清涼の気に包まれ、

正月特有の晴れやかな気配を楽しんだ後

今回の本命である、牛頭天王像の御開帳を見んと、

本殿に向かう途中、気がついた。

本殿に近づくにつれ、それまでの穏やかな空気と違う。

澄んではいるがそれよりも激しさと強さを感じる。

ものすごく細やかな粒子が超高速振動をしているような、

なんだかわからないものが、

本殿から放たれている。

大変なものだな、と思った。

しかし、

不思議なことに、

本殿に近づき、

本尊の前に立つと、

激しさ強さよりも、

これもいいがたいのだが、

「明」?「覚」?「確」?

そういった漢字たちでようやく少しだけ雰囲気を伝えられそうなもの

そういうものがそこにあった。

 

来年は2021年

12年ぶりの御開帳の年

3人に声をかけ、竹寺にまた、行ってみようと思っている。