来し方 ~時代劇

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焼津の半次、曲がったことが大嫌い。花山大吉は、大食いだった。


時代劇が好きだった。

じいちゃんの影響は大いにあったと思う。

 

相撲もじいちゃんが見ていたので、

私も小さい頃からよく見ていた。

 

50数年前、

素浪人 月影兵庫とか、

花山大吉とか、荒野の素浪人とか、

銭形平次とか、水戸黄門とか、

遠山の金さんとか、

暴れん坊将軍とか、

好きだった。

 

なんのこっちゃ?

はい、私よりお若い方は、

多分ご存じないはず。

時代劇の話しでございます。

 

時代劇とは、

勧善懲悪、

 

正義の味方が、

悪い商人やお代官様を、

成敗する物語です。

木枯し紋次郎とか、子連れ狼とか、ちょっと路線が変わったものもありましたが・)

 

そして時代劇に通底するもの、それは、

人情です。

 

人情、

それが子供心に、ずんときた。

(どんなこどもだったんだい、おい、のんだくれ!)

 

殺陣も好きだったな。

次々襲い掛かる敵をバッタバッタと切りまくる!

月影兵庫も、花山大吉も、強いんだな、これが。 

(まてまて、今だったら、殺人、傷害、暴行罪適用間違いないだろ)

 

時代劇の主人公たちは、困っている人を見過ごしにはできない、

そこからドラマが始まるんですね。

苦境に追いやられた登場人物が、最後には報われる。

 

(おーーーい!バッタバッタ切られていく、登場人物にも、家族はいるだろうし、

大けがで、その後苦しい人生を歩まなければならなかった・・かもしれないだろ)

 

いやぁ、想像の範囲外でした。

いや、でも、しかし、

たぶん、きっと、

切られた悪者は、誰も見ていないところで、

「やれ、やれ」、

とか言って、

むっくり起き上がり、

楽屋に向かうであろうことを、

子どもであった私は、

同時に見えていたんだよ、きっと。

(それが、お前が映画にあまり興味がない原因なのかもな)

 

あの頃は、時代劇をみんなで見て、

価値観を共有していたな。

 

人はバッタバッタと死ぬ設定だったが、

いい時代だったな。