自業自得を絵に描いたような男。
アビである。
アマビエの略でも、
アマエビの略でもない。
そのまま、
アビ、である。
もひとつおまけに、
そのまま、アビである。
師匠は、誠実を絵に描いたよう、と評された男。
現役の時のしこ名は、寺尾。
真摯、なおかつさわやかな立ち振る舞い、
取り口から、やさしさや、繊細さも感じられた。
漢(おとこ)であった。
かたや、アビ。
そのまんま、アビ。
小学校教諭だったころの教え子の何人かが、卒業した高校出身。
隣町の高校である。
それもあって、
応援している。
大器とも思っている。
キャラも嫌いではない。
しかしいまや、相撲界のおさがわせ男、ナンバーワン、あちゃー
あちゃーネタで、
思い出すのは、ちばてつや作
「のたり松太郎」
漫画だ。
強いが、大馬鹿である。
大馬鹿の上に、暴れん坊。
傍若無人な、トラブルメーカー。
気が小さいが、酒を飲むと豹変する酒乱の田中をかばい、
兄弟子全員を相手に大乱闘をおこしたり、
(兄弟子は全員重傷、親方は持病の心臓病が悪化して入院、松太郎と田中は部屋破門、その後、別な部屋に二人一緒に移籍する)
懸賞がつかない取り組みは手を抜いたりと、
はた迷惑な自由人。
いやぁ、思い出してしまいました。
「のたり松太郎」
好きだったなぁ。
そうそう、
松太郎が、相撲取りになる動機の一つが、
憧れの女教師、令子を追って、上京したかったから、だった。
なんやかやあって、
結局、松太郎は、令子と結婚。
めでたし、めでたし、
だったとおもうが、
アビも新婚、でした。
がんばれ、アビ。
諸々、
私は許すが、相撲界は、許さない。
あたりまえだろう、国技なんだから。
神事だ。
がんばって、
力士の思考をしてほしい。
いい親方についたのだから、
無駄にしないで。
早く戻ってきてくれ。