美智子様が詠まれた御歌

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いまはとて 島果ての 崖踏みけりし をみなの足裏(あうら)思えばかなし

 

戦後60年だった15年前、天皇、皇后両陛下(当時)がサイパン島を訪ねられたときに

美智子様が詠まれた御歌です。

 

その10年後、パラオ共和国ペリリュー島では、こんな御歌を詠まれています。

 

逝きし人の御霊かと見つむパラオなる海上を飛ぶ白きアジサシ

 

同年の皇后誕生日の文書回答では、

「かつてサイパン島のスーサイド・クリフに立った時、三羽のアジサシがすぐ目の前の海上をゆっくりと渡る姿に息をのんだことでしたが、このたびも海上保安庁の船、『あきつしま』からヘリコプターでペリリュー島に向かう途中、眼下に、その時と同じ美しい鳥の姿を認め、亡くなった方々の御霊に接するようで胸が一杯になりました」と述べられたとのことですが、掲出の御歌はその折の一首だということです。

 

私は平成の両陛下がどのように生きてこられたのかを、恥ずかしながら、よく知らないのです。

しかし、何気なくメモをしていたこの2首。

調べてみたら、美智子様が詠まれた御歌だということがわかりました。

ちょっと衝撃を受けました。

両陛下が歩まれた道を知りたいと、思いました。

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