忌野清志郎のこと。

f:id:gugugudou:20201230205208j:plain


レコード大賞

家人がみていたので、

見るとはなしにぼーーーとしていたら、

忌野清志郎が画面に出ているではないか。

おーーーーーーーーーーーーーーーーーと、

うれしさあわてて、目をやると、確かに清志郎が映っている。 

しかし、

だ、

 

喜びはどん底に落ちた。

 

清志郎が歌う声ではなく、

鈴木雅之とかいう方の歌であった。

やめてほしかったのだが、しかたない、

洗い物をしに、台所に行った。

 

私の好きな男の歌い手

甲本ヒロト

喜納昌吉

中川敬

 

そして、忌野清志郎

 

忌野清志郎のお別れの会に行った。

青山葬儀所、だったか、

たくさんの人が来ていて、

5時間くらいゆっくり散歩して、

清志郎にお別れを言った。

 

そのとき、

トランジスタラジオ」

が流れていた。

とっても好きな曲、

もしかしたら、一番曲。

 

その時思ったのは、

こんなに俺、清志郎のことが好きだったんだ、ということ。

 

ヒロトが、

昌吉が、

中川敬が、

死んだとき、

俺は葬式に行くだろうか。

 

俺の方が、ヒロトよりも中川よりも、

年寄りだという理由で行かないかもしれないが、

例えば、私が100歳以上、長生きして、

ヒロトや、中川がそれよりは短命だとしたら、

俺は葬式に行くだろうか。

 

確かにわかっていることは、

清志郎のお別れ会には、気がついたら行っていたということだ。

行くのが、当たり前のように、葬列に、いた。 

 

ずっと昔の話。

 

清志郎に家庭教師をしてもらっていたという、

友だちの友だちの話。

 

「とても暗い人だったらしい。」

 

その暗い人が、

世の不条理に怒り、

「パパの歌」をうたい、

そして

自転車で走ることを喜んだ。

 

清志郎は、

ものすごく、とっても、ごくごく、

普通なのだ。

世の不条理に暗くなり、怒り、

そして、人を愛した、

とおもう。

普通で、けれども、

ものすごく、とっても、ごくごく、

表現の神様に、

愛された人。

 

だから、清志郎の歌は、

ほかの人が歌わないでほしいな。

おれはうたうぞ、うたえたことないけど。