ドラマである。
35歳の少女という。
これがすこぶるいい。
なにがいいというと、配役。
名前の知らない役者の方々も、とてもいい。
なにがいいというと、
弱さが純粋であらわれる、
その脚本家のおもいがいい。
今、重い物語は、
敬遠されるのだろうか、
そりゃそうだよな、重い現実なのだから、
楽しい、軽やかな、わかりやすい物語が求められる。
半沢直樹は、私もおもしろいと思い、ずっと見てきた。
しかし、あの物語は強者のそれである。
這い上がりの物語だし、昭和の根性が、
運と頭脳にとってかわったのだと思う。
半沢直樹を喜んで見ていた我々は、
幸せなんだと思う。
では、
35歳の少女を見る我々は、どうなのだろうか。
きついものを抱えている人、人をもっと愛したい人、
そういう人たちにとっては、何なのだろうこのドラマは???
というように、何かを感じ、見続けるドラマなんじゃないかと思うのである。
ぜひ、このドラマを見ていただきたい。
人は、
尊厳と、誇りを取り戻せる、
そう信じ、応援したくなるドラマだ。