下妻の温泉で考えたのだ。 〜静かな戦いは避けられないのだろう〜

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温泉が好きだ。

近くにも温泉はあるのだが、

茨城県下妻市にある温泉が好きで良く行っていた。

しかし、コロナ禍で、このところしばらく行ってなかった。

 

様変わりしていた。

売店がなくなっていた。

レストランもやってないようだ。

中に入ると、大広間の食堂がなくなっていた。

 

なんたることだ。

私は、ふろから上がると、

売店でノンアルコール一本とコロッケ、

食堂で150円の冷ややっこを買ってきて、

大広間でゆっくりとするのが好きだったのだ。

 

さらに、

なんたることだ。

 

風呂に行くと

大好きだった薬湯が、

なくなっているではないか!!

 

漢方臭く、色は濃茶、肌の敏感なところが少ししびれるくらい、

薬効ありありのすこぶるご機嫌な薬湯であったのだ。

お金かけてるなぁ、でもいいぞ、がんばれ!

そう、応援したくなる、薬湯であった。

それが、美容バスになっていた。

チアシールドオイルの風呂。

これはこれで、

よかったが、

薬湯が、

恋しい。

 

まぁ、コロナである。

諸々は仕方がないのだろう。

湯は相変わらず良いしなにより、

風呂のまわりに木がたくさんあって、

木漏れ日なんかもキラキラとしていて、

ひさしぶりに来てよかったなぁぁぁぁ、

 

湯船の中で眠ってしまいそうになったのであるが、

やはりコロナである。

気になる、

のだ。

人が、

湯船に入ってきた。

気になるのである。

 

気のバリアーを感じるのだ。

 

そう、

警戒?怪訝?

とでもいうべき気が、

はだかの人々のまわりに、

張り巡らされているようなのだ。

 

はたと気がついた。

わたしのまわりからも、

同じ気が発せられている。

 

・・・・・・・・・・・・・・

私は脳天気にも、

思っていたのだ。

コロナも時期が来れば落ち着き、

世間は何事もなかったように元に戻るだろう。

しかしそれは、あまりにも楽観的な希望であった。

 

きっと、

世間はもう、

コロナ前の社会には戻らないのだろう。

 

自分の裸体が人の裸体に怪訝し、

警戒するのを感じることで、

それを確信してしまった。

 

ことは簡単ではなかったのである。

 

「飲んだくれ、いまさら何を脳天気なことを言っているのか」

 

へりさんの声が聞こえてきそうだが、

私は認めたくなかったのだ。

 

しかし願望はそうでも、

身体は違っていたのだろう。

 

コロナは大したことない、

そう思いこみたかったが、

体はストレスを溜め込んだ。

 

だから、突発性難聴になったのだろう。

 ・・・・・・・・・・・・・

 

これは静かな戦いなのだと思った。

 

おーい、飲んだくれ!

また調子に乗って、物騒なこと言ってんじゃないよ!

おまえさん、いったい誰と戦うんだい?まさかコロナとか言うんじゃないだろうな?

 

いや、ポジさん、

戦う相手は自分です。

 

今自分がどれだけコロナにやられているのか、

どこがどうやられているのか、

人との関係でそのつど、

意識し、確認する。

 

戦いといったのは適切ではないかと思いますが、

意識し、認識して、ではどうするかを、

落ち着いて考え、実行する、

それが必要だと思いました。

 

なるほどな、

相変わらず、言ってることが、

俺には浮ついているように思えるのだが、

まぁ、お前さんが風呂で何かを感じたのは、そうなのだろう。

 

まぁ、お前さんが何を感じたかはわからんが、

甘ちゃんだってことが分かっただけでも、

温泉効果はあったじゃないか。

 

はい、たまには下妻に足を向けたいと思います。

従業員の方たちが、笑顔ですごく頑張っていて、

「また来てください!」と、

言ってくれたので。