ボニン浄土 小笠原諸島に行きたくなった。

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またしても、クジラたち。

先日、

「52ヘルツのクジラたち」を読んだら、

とても面白かったということを書いた。

 

今回、読んで面白かったのが、

 

「ボニン浄土」

 

今日のブログの目的は、

この小説を読んでいただきたいということ。

 

すごく面白い、とてもいい読書の時間でした。

この小説に、クジラたちが重要な主人公として登場する。

いいものには、クジラが登場する。

もはやそう言っていい時代になったのかもしれない。

 

さてさて、

私のブログで、

(まったくもって、訳わからない小説そうじゃないか、金輪際読まんぞ!)

そんなことにならないために、

他の方が紹介しているのを、

読んでくださいませ。

『52ヘルツのクジラたち』にどんどん引きつけられる! - 新刊めったくたガイド|WEB本の雑誌

(上記の中に ボニン浄土 の紹介もあります)

 

まずは、よろしくない点から。

① ボニン浄土、という題名だ。

私は、題名と装丁から、この物語のことを誤解した。

②帯の宣伝文句もいただけない。

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これじゃ誤解しますよ。

センスないぞ、小学館

 

誤解といえば、作者のことも誤解していた。

男の方だとばかり思っていたら、

女性の方でした。

 

次は良い点。

中身。

とてもいい。

骨太だが、細やか。

壮大だが、細部までリアル。

悲しいが、喜びが細胞に染み渡る。

 

何より、作者が見出した、

ボニン・アイランド

小笠原諸島のことだ。

物語の舞台はここ。

登場人物によって、

浄土と呼ばれる地。

なぜ、浄土なのか?

 

宇佐美まことが、

出会うべくして、

出会った小説の浄土。

 

人は決して一人ではないということ、

人は死者とともに生きるものであること、

そういう紛れもない事実が、

歴史のつながりの中で、

揺るぎない、世界のあらわれの中に、

一つずつ、明らかになっていき、

傷ついた人の生を再生し、

新たなつながりを創り出していく。

 

そして、

この物語は、

特別な人たちの特別な物語ではない。

傷つき、悩み、明るい出口を見失う、

それは、

生きていくことで、誰にでも起こりうる。

同時に、

奇跡も、

誰の人生にも起こり得る。

 

そう思わせる作りと描写の力量が、

作者、

宇佐美まことには、ある。

そう、

描写がとてもよい。

美しい。

 

さらに、

次の展開が待ちきれない・・・・一気読み・・・・必至。

 

是非是非、読んでみてください。

 

私は、漫画になったならば、どんなに素敵な漫画になるだろうと夢想した。

 

切に、こう!

漫画化ならんことを。

 

PS.小笠原諸島に行ってみたいが、今は、無理そうだな。

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