日本刀は鉄でできている。
鉄は硬い、
まして、日本刀は、
曲がらない、折れない、
強くしなやかな、武器。
だけれども、
実際の日本刀を手に持つと、
その柔らかさに驚く。
そう、
なにいってんだ!
という、おきまりの言葉が聞こえて来る場面だ。
はい、日本刀は鉄で作られているので、
実際は硬いです。
でも、やわらかいんです。
とてもやわらかい。
そのやわらかさは、包容力、
吸い込まれるのです。
宝石の様に透明な深さに、
清流の流れの中に、
すいこまれる。
日本刀はその様にして、ある。
そして大事なことは、
いくら、練られ、鍛えられたものでも、
何百年も経ったのならば、
鉄なので、錆びます。
しかし、
多くの日本刀は、錆びず、
宝石の輝きを放って今に至っています。
私の知人が手に入れた日本刀には製作年が刻まれています。
それは文正
応仁の乱の応仁の前年です。
550年経っっています。
それなのに、全く錆びてはいない。
なぜ、錆びないのか、
それは、歴代の所有者が、その刀を大事にしてきたからです。
550年と言ったら、とても長い年月です。
そのあいだ、その刀は、
宝物として受け継がれてきたのです。
友はいいます。
550年以上、大事にしてきた人々がいて、いまは自分がその役割を担ったんだよね。
市井の人たちの思いで、
貴重な文化財は、残っていきます。
頑張れ友よ。